鮫肝油のインフルエンザに対する効果を検証

人の体には、インフルエンザなどのウイルスや病原菌が侵入してきたときに闘うためのさまざまな免疫機能が備わっています。
しかし、まだ免疫力が未発達な子どもや加齢により衰えてきた高齢者は、感染症などにかかりやすく、いったん病気になると重症化しやすい傾向が見られます。

インフルエンザの年齢群報告数グラフ

昔から健康に良いとされてきた鮫肝油は、どのくらい感染症に対して有効でしょう?
検証実験を行った結果をご紹介します。

インフルエンザウイルスと闘う力がアップ

鮫肝油を与えたマウスと与えないマウスにインフルエンザウイルスを感染させ、3日後の「免疫力」を測定する実験を行いました。
その結果、鮫肝油を与えなかったマウスに比べて鮫肝油を与えたマウスは、インターフェロンガンマ(異物を排除するために細胞が分泌するタンパク質)が、約2.5倍も増加していました。
これにより、鮫肝油が、インフルエンザウイルスに感染したマウスの免疫力を高める可能性があることがわかりました。

鮫肝油有無による免疫活性細胞の濃度比較グラフ

インフルエンザの症状を重症化させない効果

鮫肝油を与えたマウスと与えないマウスにインフルエンザウイルスを感染させ、3日後の症状を比較する実験をしました。
その結果、肝油を与えなかったマウスは、3日間で体重が約11%減少し、3日目に呼吸数が増加。
一方、鮫肝油を与えたマウスは、体重の減少が約6.5%で、呼吸数の増加もみられませんでした。
このことから、鮫肝油はインフルエンザウイルスに感染したマウスの症状を重症化させない可能性があることがわかりました。

鮫肝油投与有無がインフルエンザ感染マウスの症状に与えた影響の比較表

深海鮫の肝油パワーによる優れた健康効果

今回、深海鮫の肝油のチカラにフォーカスし、ご紹介したような研究成果を得ることができました。
インフルエンザウイルスへの効果については、まだマウス実験の段階ですが、深海鮫の肝油には人の健康に貢献する可能性がまだあると考えております。