「野菜不足」が気になる方に

野菜不足が引き起こす肥満体質

野菜は、健康に生きていくためには欠かせない
大切な食材です。
私たち日本人は、野菜中心の和食文化から洋食文化に
なってきたことで、肉や加工品の摂取量が増え、野菜不足に
なっているといわれています。
ここでは、野菜不足による様々な不調とその解決方法に辿ります。

現代の食事は、食物繊維不足による便秘が原因で肥満傾向になりやすい

食物繊維不足が引き起こす、血糖値の乱れ

肉や脂っこいものばかりを食べていて野菜をほとんど食べていない。ということはないでしょうか。一週間を振り返って野菜の摂取量が極端に少ない人は、肥満への赤信号です。
野菜には、体にとって必要な栄養素として重要なものに食物繊維があります。食物繊維不足は、肥満に結びつく一つの要因。食物繊維が足りていないと毎朝の快便がスムーズではなくなり、体内に余分なものが蓄積。肥満へとつながります。快便であることは、体内の毒素を便として外に排出する大変重要な役割をもっているのです。野菜不足の方の多くに、肥満傾向の方が多いのもその理由です。
肥満体質の傾向としては、女性に多いのが「洋ナシ型肥満」。男性に多いのが「リンゴ型肥満」と、大きく分けて2種類あります。
また、見た目は太ってないようでも、体脂肪率が高い隠れ肥満の方もふえてきていますので、注意が必要です。

肥満のタイプは2種類

下腹部がせり出している内臓脂肪型肥満は「リンゴ型肥満」。お尻や太ももなど、下半身に脂肪がついているのは皮下脂肪肥満の「洋ナシ型肥満」と呼ばれています。

日本人の肥満の割合は、男性28.6%、女性20.3%です。厚生労働省「国民健康・栄養調査結果の概要」平成25年

Rサイエンスクリニック広尾日比野佐知子院長

アンチエイジング医師、内科医、皮膚科医。最先端の西洋医学と伝統的な東洋医学を融合させたトータルなアンチエイジング医療を施す。プラセンタや漢方、植物療法にも精通。患者それぞれの体質などに合わせたケアには定評あり。「ホンマでっか!?TV」「世界一受けたい授業」でも人気。

体に十分な食物繊維を摂取するためには、1日350g以上の野菜を摂ることが理想的です。

インスリンの過剰分泌が続く肥満体質には、食物繊維がおすすめ

医学の進歩で、食べる順序や速度が健康に大きな影響を持つことがわかってきました。特に血糖値が急に増えると、高血糖による組織の損傷を避けるためにすぐにインスリンが分泌されて、血糖の一部が脂肪に変えられるのです。
これを防ぐ方法は、糖の吸収を遅くする食物繊維に富んだ食物を多く食べること。何より、野菜をご飯などの炭水化物よりも先に食べることが大切です。
体に十分な食物繊維を摂取すつためには、1日350g以上の野菜を摂ることが理想的です。
これはおよそ両手で山盛り1杯分となり、食べるのはかなり大変な量です。青汁などで賢く補いながら他の野菜もバランスよく摂取するように心がけましょう。

1日に必要な350gはこんなに!全ての世代で、野菜の摂取量が足りてないの現状です。

野菜+運動毎日の野菜で「栄養」をプラス「運動」で健康体へ

「最近、体が重いと思ったら体重が増えていた」。そんな経験はありませんか?
もしかしたら基礎代謝が落ちているのが原因かもしれません。年齢を重ねるごとに
基礎代謝が落ちてしまうのは、仕方がないことですが、野菜中心のバランスのよい
食事と共に適度な運動も大切な要素です。