ぼやけてみえる~その不調はもしかして、眼病の危険信号かもしれません

私たちの生活は「見ること」によって支えられています。年齢を重ねるごとに目も老化していきますが、不調を見逃さず早めの対策をとることが、健やかな目を保つ第一歩です。

深刻な症状になる前に-
早期の発見と対策が重要です。

年代とともに増える眼病患者

目も他の体内器官と同じように老化するため、年齢を重ねるごとに眼病の悩みは増えていきます。代表的なのは、「白内障」で、視野のぼやけやかすみといった症状が特徴です。右のグラフの通り年代が上がる毎に患者数が急増します。

目は快適な生活を送る上で非常に重要な器官です。しかし私たちの暮らしの中には、紫外線ダメージや、パソコンやスマートフォンの普及による影響など、目を酷使する機会が増えており、日常生活を脅かす様々な眼病につながりかねません。

目の不調を「年齢のせいだから仕方ない」「どうせよくならない」と考えず、日頃から自分の目の状態を確認し、早めの対策を行うことが、健やかな目を保ち快適な生活を送るためには大切です。

日ごろからの習慣が健やかな目を保つ秘訣-
おすすめの対策をご紹介します。

加齢とともに、気づかないうちに目の不調は増えていきます。私たちは視覚から情報の80%以上を得るといわれるほど、目は大切な器官です。ですから、自分の目の状態をしっかり確認し、日ごろから目をいたわる習慣をつけておくことが、目の健康を守る上で重要となります。

食生活では抗酸化成分など目に良い成分を含む食品を積極的に摂取したり、暴飲暴食や喫煙など目に良くない生活習慣を見直すこと。また、目を酷使した後は適切な休養をとり、温めたりほぐしたりするなどのケアも大切です。目を脅かす外的要因である紫外線対策なども怠らないよう心がけましょう。

目をいたわる日常対策 4ヵ条

  • 目に良い成分を摂る

    色の濃い野菜や果物に多く含まれる、目の老化を防ぐ抗酸化成分を積極的に摂りましょう。

  • 生活習慣を見直す

    アルコールの過剰摂取や喫煙は控え、適度な運動やストレスをためないことも大切です。

  • 適切な休養をとる

    酷使した後は、目を温めたり、ほぐしたりしっかりケアをして、適切な休養をとりましょう。

  • 紫外線対策も忘れずに

    夏だけでなく常に紫外線の量に気を配り、帽子やサングラスなどの対策を心がけましょう。

眼の不調や悩みから分かる『眼病』とは

「物がかすんだり、ぼやけて見える」それは白内障かもしれません。

白内障は、年齢とともに「水晶体」が白く濁って、視力が低下する病気です。特に60代以降から増加する眼病で、視野が全体的にかすむ、まぶしい、二重に見えるなどの症状が現れます。少しでもこのような症状を感じたら、早めの対策をおすすめします。

気をつけるポイントは?
紫外線に気をつけて、帽子やサングラスなどを着用しましょう。
普段から帽子を被ったり、サングラスをかけたりして目を保護することで、ダメージを軽減できます。

「風景の一部が欠けて見える」それは緑内障かもしれません。

緑内障とは、視野が欠けたり、視野に暗点ができるなどの状態が現れる眼病です。片目を閉じてカメラをのぞいたりした時、視野が欠けて見えたら、緑内障の可能性を疑ってみましょう。また、日頃から片目ずつチェックすることが早期発見につながります。

気をつけるポイントは?
自覚症状がほとんどないので、定期的なチェックを。
普段は、片方の目でかばうため自覚症状はでにくく、気付かないうちに症状が悪化するので、定期的なチェックが大切です。

「物がゆがんで見える」それは加齢黄斑変性症かもしれません。

加齢黄斑変性症は、網膜の中心にある「黄斑」が変化することが原因です。進行すると、失明する場合があり、注意が必要です。
また、片方の目で起こる場合が多く、ゆがんだ視野をもう片方で補うことがあるため、症状に気付きにくい場合があります。

気をつけるポイントは?
抗酸化成分を摂取することで老化を遅らせることは出来ます。
目の健康に有効な成分を摂り、生活習慣を見直すことで老化を遅らせたり、予防することはできます。

ただの「疲れ目」と軽視するのは危険。
眼精疲労も「眼病」のひとつです。

疲れ目は目を酷使しているサインです。ものを集中してみたり、細かな作業を続けると、目に疲労が蓄積されます。その時の目は極度に緊張した状態です。それを無視して目を使い続けると、目だけでなく全身症状を伴う「眼精疲労」になる可能性があります。
眼精疲労はただの疲れ目と違い、少し目を休めるだけでは回復しない眼病なのです。他の眼病と同じように日ごろの対策を心がけましょう。

「眼精疲労」は全身症状を伴います。