疲れ目解消と快眠を叶えるアイマスクの効果とは?

ハードワークなどで疲れた日ほど、早く眠りたいのになかなか寝付けないもの。パソコンやスマホで疲れた目は、アイマスクで癒すと快眠効果が期待できるようですよ。アイマスクの効果的な使い方をまとめました。

疲れ目にはホットアイマスクが効果的

パソコン作業が続いたことで眼精疲労の自覚症状があるときは、蒸しタオルがおすすめです。画面を見続けることにより、目の乾き、疲れ、不快感、かすみを感じる事も多いと思います。蒸しタオルを3分、目にあてるだけでそれらの改善が見られ、気分もリラックスできた、すっきりした気分になったなどといった効果も得られると報告があります。蒸しタオルで目の症状が和らいだり、心地よさを感じたりする効果が期待でき、おすすめです。

疲れ目はアイマスクで治そう

パソコン作業による目の疲れや痛みは、多くの人が日々感じていることでしょう。ある調査でその軽減方法を尋ねたところ、約3割の人は何も対策していないことが分かったそうです。そこで研究者は、アイマスクの利用価値に着目して女子大学生を対象に実験を行い、「ホットアイマスク」「冷たいアイマスク」「何もしない」という3つの条件下でパソコン作業による疲労の軽減効果を調査しました。すると、何もしないよりもアイマスクをしたほうが疲労の軽減効果があり、なかでもホットアイマスクの評価が高いという結果が出たそうです。

ホットとアイスを使い分ける方法もある

アイマスクの使い道は、疲労感の軽減だけではありません。ホットアイマスクには心地よさを感じさせリラックスさせる効果がありますが、集中力をアップさせる効果に関しては、冷たいアイマスクのほうが有効に感じる人もいるという説があるのです。そのため、目をリラックスしたいときはホット、やる気を高めたいときはアイス、のように目的に応じて温感・冷感を使い分けるのも良いかもしれません。

快適な睡眠とアイマスクの関係

アイマスクは、たとえば飛行機内で眠りたいときなど、目を覆って視界を暗くする目的でも使われます。明るい光には、目を覚ます作用があるためです。
人は夜から早朝にかけて明るい光を浴びると、生体時計が夜型になってしまうほか、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑えられて眠りづらくなってしまうといいます。そのため、眠る直前までパソコンやゲームをしたりスマートフォンを操作したりしているのは快眠(睡眠)の妨げになるおそれがあります。このように、就寝前までパソコンやスマートフォンなどの画面を見たときは、就寝1~2時間前にアイマスクをつけ、目を休ませるとともに眠りに就きやすい暗さを確保してみてはいかがでしょうか。

快眠のヒント〜リラックスして良い眠りを導こう〜

良く眠るコツは、睡眠前に副交感神経を活発にさせることだと言われていますので、ホットアイマスクでリラックス効果を高めるのも良さそうです。
快眠が得られやすくなるコツは他にもあり、寝つきを良くするためには就寝の2〜3時間前の入浴も効果的です。就寝前に体温を一時的に上げると、その後に脳の温度が低下していくことで眠りやすくなります。38℃位のぬるめのお湯に30分程つかったり、熱めのお湯がお好きな方は42℃位のお湯に5分程、入浴するのも寝つきがよくなる効果があるといわれています。半身浴をする方は、40度位のお湯に30分ほど汗をかく程度につかるのもいいでしょう。簡単に寝付けそうにない日は、半身浴とアイマスクを両方試してみるのもおすすめです。

アイマスクと耳栓との併用で睡眠障害が改善?

睡眠障害にかかることが多いとされるICU患者にとって、雑音や光といった環境刺激はとくに睡眠の妨げとなってしまいます。そのため近年は、ICUの雑音と光を模擬的に再現したうえで、耳栓とアイマスクを使うと睡眠の質などにどのような影響があるのか検討した論文も発表されています。それによると、耳栓とアイマスクを使用したほうが、REM睡眠時間は長く・覚醒が少なくなり、メラトニンも高濃度となったそうです。つまり睡眠とホルモンバランスに改善がみられたため、雑音と光にさらされる環境で睡眠をとるときは、耳栓とアイマスクの併用も有効と言えそうです。

アイマスクの種類〜アイピローも効果あり

アイマスクは入眠・快眠アイテムとして効果的ですが、その形や仕様にこだわりを持つ人は多くいます。そのためいろいろな種類がありますので、自分に合うものを探してみてはいかがでしょうか。

手作りもあずきもある〜アイマスクの種類

  • 使い捨てタイプで蒸気が出てくるホットアイマスク
  • 鎮静効果を狙ったラベンダーの香り付きアイマスク
  • 布製の繰り返し使えるアイマスク
  • マッサージ機能付きの家電型アイマスク
  • 水分の多いあずきを利用した電子レンジで温められるアイマスク
  • 電子レンジで蒸しタオルを作るだけの簡単手作りアイマスク など

アイマスクと似たアイテムに、アイピローがあります。一般的には、耳に引っ掛ける紐やバンド付きのものをアイマスクと呼び、紐がなく目の上に乗せるだけのものをアイピローと呼ぶことが多いです。
アイマスクを使うと、耳にかけた紐が痛痒くて気になるという人や、ずっと付けて寝たら肌に悪そうだなと心配に思う人もきっといることでしょう。その点でアイピローは、耳も痛くならず、寝返りを打てば自然と落ちるので良いという声があります。また、アイピローは内部がビーズ状で、ある程度の厚みと重みを持たせたタイプが多いため、目の上に乗せたときの重さやフィット感も心地よさを感じさせる要素となっています。

まとめ

今回はアイマスクの効果について、疲れ目の改善や快眠に役立つことをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか? アイマスクやアイピローは意外と使えるアイテムですので、活用しない手はありません。
目の疲れを感じても何もしない、という人もいるようですが、たとえば使い捨てのホットアイマスクをほんの数分間使うだけでも、疲れ目を改善する効果や心地よいリラックス効果が期待できます。就寝前のリラックスタイムを創造したり質の良い眠りを導いたりするときにも役立ちますので、ぜひ一度、試してみてくださいね。