生活習慣の乱れによるトラブル招く
「肥満」や「隠れ肥満」

(監修)株式会社えがお医学博士松本祥幸

肥満には2つの種類があり、そのうちの一つは「内蔵脂肪型肥満」という腹腔内の腸間膜などに脂肪が過剰に蓄積している肥満です。下半身よりもウエストまわりが大きくなる体型から「リンゴ型肥満」とも呼ばれます。このタイプの肥満は生活習慣の乱れによるトラブルを発症するリスクが高くなると言われています。健康的な習慣に切り替えていかないと、いずれは深刻な病気を引き起こすことにもなりかねません。
一方の「皮下脂肪型肥満」といわれる方は、主に皮下組織に脂肪が蓄積するお尻や太ももなど下半身の肉づきがよくなる体型から「洋ナシ型肥満」とも呼ばれます。皮下脂肪は内蔵脂肪に比べて、いったんついてしまうとなかなか減らしにくい面があり、さまざまな不調を招きやすいため、改善がすすめられます。

また、見かけ上は太っていなくても、筋肉の量が少なく体脂肪が多い状態を「かくれ肥満」と呼ぶことがあります。運動をせずに極端に食事だけ減らすと体脂肪だけでなく筋肉もいっしょに減ってしまい、再び体重が戻るときには脂肪ばかりが増え、深刻な病気の原因となる可能性があるのです。若いころから体重は変わらないという人でも、筋肉の代わりに脂肪が増えているだけのこともあるので注意が必要です。

  • 隠れひ肥満かも?
    太って見えないが筋肉まで落ちてしまっている。
  • 皮下脂肪型肥満(洋ナシ型肥満)
    お尻や太ももなどを下半身中心に脂肪がついている。
  • 内蔵脂肪型肥満(リンゴ型肥満)
    全体的に太っていて、特に腹部が大きくせり出している。

毎日のアミノ酸と運動で筋肉を維持して肥満解消

肥満を解消するためには、筋肉の量を維持して消費エネルギーを高めておくことが必要です。筋肉タンパク質を作るには、より分子の構造が小さく体内に吸収されやすいアミノ酸で摂った方が効率的だといえます。

また、人間が生きていく上で必要なアミノ酸20種類のうち、「必須アミノ酸」と呼ばれる9種類は体内で作り出すことができないため、毎日の食事から補う必要があります。中でも「BCAA(分岐鎖アミノ酸)」と呼ばれる必須アミノ酸は、特に筋肉を作り脂肪燃焼を助ける働きが注目されています。

黒酢など、必須アミノ酸をすべて含む食品の摂取と軽めの運動を毎日の習慣にすることが、肥満や生活習慣病を防いで健康な毎日を送るために大切だといえます。

黒酢の摂取と軽い運動の継続がダイエットに有効

人の体は年齢を重ねるにつれて、筋肉量が減少し、運動量も自然と低下してしています。さらに基礎代謝によるカロリー消費が低下し、食事で摂ったエネルギーは十分に燃焼できないまま体に蓄積されるのです。
えがおは独自の研究により、適度な運動とともに、黒酢を含む食品を摂取し続けることが、体脂肪の低減と代謝の改善に働きかけることを明らかにしました。

毎日のアミノ酸と運動で筋肉を維持して肥満解消

「基礎代謝」とは、呼吸や体温の維持などあらゆる生命活動に関わるエネルギー消費のことです。基礎代謝は、若い頃は高いのですが、年齢や生活習慣のせいでどんどん下がってしまします。基礎代謝が落ちると「食べる量は変わらないのに太ってしまう」という悩みが増え、生活習慣病などの健康問題にも影響しています。

この基礎代謝を高める成分として注目されるのが「アミノ酸」です。脂肪を燃やすために必要な筋肉の材料であり、人間が生きていくための土台といえる成分です。
アミノ酸の補給と運動を組み合わせることで、基礎代謝はさらに高まります。太りにくい体をつくりためにも、一般的な食酢よりもアミノ酸を豊富に含む黒酢などの食品を毎日積極的に補うことが大切です。

基礎代謝アップのためにも、アミノ酸を毎日摂り続けることが大切です。

年齢を重ねるにつれ、運動や食事に気をつけていないと筋肉は減少し、筋力も衰えていきます。筋肉の減少や筋力の低下は、体脂肪の増加や、内蔵脂肪の増加にもつながりかねません。さまざまな病気を招く危険性があり、予防・対策が必要です。
毎日きちんと十分なアミノ酸を摂り入れると同時に、運動を継続されることをおすすめします。