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「体臭」が気になる方に

急に体臭がきつくなるのは危険信号?
体臭から分かる体の病気

なぜか最近、体臭が強く感じられる…そんなときは、病気が原因で臭いがきつくなっている可能性があります。体臭や口臭が気になるようならきちんと向き合って、臭いのタイプなどからその原因を探ってみましょう。

その体臭は、もしかすると病気のサインかも?

生活の中で気になる人の臭いには大きく分けて3つあります。それは、体臭と、口臭、そして排泄した尿や便のにおいです。これらの臭いは、ときに、体の不調や病気の可能性を教えてくれる重要なサインの役割を果たします。
現代社会では、昔よりも人々の清潔志向が高まったことなどを背景に、体臭や口臭に対してより厳しい目が向けられるようになっています。実際に、体臭や口臭がきついと、対人関係に悪い影響を及ぼすケースがあることは否めません。ドラッグストアなどに立ち寄ると、体臭対策のためのデオドラント剤など、数多くのエチケット製品が陳列されていることからも、体臭を抑えることへの人々の強い関心が見てとれます。
けれども、その臭いがただの体臭ではなく、もしも病気のサインだったら…?もちろん、臭いを抑えることよりも、治療を優先するべきです。では体臭から分かる病気にはどんなものがあるのか、具体的に解説していきましょう。

体臭(汗の臭い)がキツイ場合に考えられる病気とは

体臭がきつい状態は、医学的には「臭汗症」の可能性があります。人は表皮にある汗腺から汗をかきますが、その汗腺には2種類あり、エクリン腺という場所から出る汗は、ほとんどが水分で臭いは問題になりません。一方、アポクリン腺から出る汗はしばしば悪臭の原因となります。
アポクリン腺の分泌物は油分が多く粘り気があり、細菌や酵母によって分解されると臭いを放つようになります。アポクリン腺が密集している場所は、腋、乳輪、性器周辺です。多少の臭いは誰にでもありますが、よほど強い臭いがあるときは、臭汗症の疑いがあります。
臭汗症の原因は、不衛生な皮膚や衣類だと言われていますので、予防のために日頃から清潔に保つように気をつけましょう。なお、アポクリン腺が閉塞して炎症が起きたり腫れたりしているときは化膿性汗腺炎の可能性もあり、その場合は悪臭とともにずきずきとした痛みを伴う恐れがあります。

口臭から考えられる病気とは

口臭がきつい場合は、口腔内の病気から全身の病気までさまざまな可能性が考えられるものの、症例の約85%は口腔内で発生していると言われています。そのほとんどは口の中に残った食べカスが原因で、嫌気性グラム陰性菌によって発酵がすすむことで揮発性硫黄化合物が生じ、不快な臭いがします。

舌苔や歯周病が原因の口臭

舌苔(ぜったい)は舌の表面に見られる白っぽい苔のようなもので、これ自体は病気ではありませんが、この舌苔上で口臭のもとになる揮発性硫黄化合物が多く作られます。そのため、1日に1回、起床時に舌苔を取り除く掃除をすれば、臭いの発生を抑えることが可能です。
一方、歯周病は病的口臭の代表的なものです。嫌気性グラム陰性菌は揮発性硫黄化合物を作るだけでなく、歯周病の原因菌にもなります。痛みを伴わないまま悪化する特徴があるので、自覚がなくても家族など周りから口臭を指摘された場合は、歯周病を疑ってみましょう。

副鼻腔炎が原因の場合

副鼻腔炎とはいわゆる蓄膿症のことで、鼻腔内の炎症によって鼻の閉塞やうっ血が起き、膿性鼻汁や咳や顔面痛などのさまざまな症状が現れます。口臭も症状の一つですが、割れるような痛みが伴うことなども多いため、他の症状から気づく可能性のほうが高いかもしれません。

糖尿病性ケトアシドーシス、肝不全、腎不全が原因の場合

口臭の中には、少数派ですが全身疾患が原因となっているケースもあります。
糖尿病性ケトアシドーシスは、ある型の糖尿病患者に多い病気でインスリンが欠乏した際に発症します。体内で生じた甘い果物のようなアセトン臭が呼気にのって、口臭として感じられます。
他にも、肝不全では悪臭といえるネズミのような臭いや強い硫黄臭が発生し、腎不全では尿毒症の症状の一つとして、尿やアンモニアのような臭いが生じるといいます。
ちなみに、胃腸があれていると口臭がきつくなるという話を耳にすることがありますが、呼吸器官と違って食道は閉じているので、胃腸疾患があっても口臭としては現れないというのが本当のところです。

体臭や口臭は何科で診てもらうといい?

異常な体臭や口臭に気付いたら、早めに専門医を受診しましょう。一般的には、臭汗症の疑いがある体臭の場合は皮膚科で、歯周病が原因の口臭は歯科、副鼻腔炎が原因なら耳鼻咽喉科、全身疾患の可能性がある場合は内科を含む総合病院を選択することが考えられます。
また、よくある食べカスが原因の生理的口臭や、病的口臭の他にも、心原性口臭と呼ばれるものもあります。これは、実際には他人が口臭を感じることはないにもかかわらず、自分で悪臭がすると思い込む症状で、この場合は精神科の診察が必要なこともあるようです。
また、病気のほかに喫煙や飲酒、玉ねぎやにんにくといった一部の食品は、体内に吸収された後で口臭になってしまうことがあります。こうした臭いが混ざった状態では医師が診断しにくいため、受診する48時間前はにんにくや玉ねぎを食べないようにする、2時間前は飲食や喫煙、口をすすいだり歯を磨いたりしないようにするのがおすすめです。

まとめ

体臭も口臭もその多くは生理的なもので、原因菌が繁殖して物質の分解が進み、臭いが発生します。そのため日頃から、臭いが気になるところを清潔に保つことが大切と言えるでしょう。そのうえで、強い体臭を感じたり、微かでも嗅いだことがないような変わった臭いを感じたりしたときは、病気が原因になっている可能性があります。知識として覚えておいて、自分以外にも家族や周りの人が体臭で悩んでいるときに病気の可能性があるなら、それにいち早く気づいてあげられるようにしたいものですね。

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